2024.10.29
四十肩、五十肩とは
四十肩、五十肩で悩んでいる方はかなり多いと思います。
特に最初は激痛を伴い夜間も痛いため、何もできずに苦しんでいる方は多いのではないでしょうか?
40、50代の方に多く発生することが由来で四十肩、五十肩という名前がついていますが
どちらも違いはなく、また肩関節周囲炎といった呼び方をすることもあります。
あまりピンと来ないので四十肩、五十肩で浸透していますよね。
驚くことに、四十肩、五十肩は江戸時代からあるのだとか…
別名“長命病”とも言われていたそうです。
定義としては
なにかしらの関節内炎症によって肩関節に強い痛みを生じ、次第に肩関節の可動域制限が生じていく後に
疾痛が軽減して拘縮だけが残り、そして拘縮も経過とともに改善していく
出典:村木孝行. (2016). 肩関節周囲炎 理学療法診療ガイドライン. 理学療法学, 43(1), 67–72.
この説明を聞いても四十肩、五十肩って結局何なのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
それもそのはずで現代でも完全にはっきりとしたことはわかっておらず、骨・軟骨・靭帯・腱・滑液包や
関節包などが老化して、肩の周囲の組織に炎症が起こることが原因と考えられています。
しかし、画像診断が進歩したことで少しずつ痛みの原因が分かってきた部分もあります。
MRI・CT・超音波エコーを使い組織の異常を把握できるようになってきました。
MRI画像
超音波エコー画像 石灰沈着性腱板炎
例えば
・烏口突起炎
・上腕二頭筋長頭腱炎
・肩峰下滑液包炎
・腱板炎
・石灰沈着性腱板炎
・肩関節拘縮
など
いままでは詳しく診断できなかったため、ざっくりとこの年代で肩の痛みは四十肩、五十肩だろうと
されていましたが、いまではこのような細かい診断名が付くこともあります。
四十肩、五十肩の痛みの経過は大体決まっており、ほとんどがこのような経過を辿ります。
凍結進行期(freezing phase)→凍結期(frozen phase)→解凍期(thawing phase)
そして平均して1~2年で治るとされています。
つまり一人一人の肩の症状や痛みの状況によって、その時にやるべきことと避けるべきことが変わり、
病期にあわせた治療や運動療法が必要となります。
また次回にそれぞれの病期に合わせた治療法、対処法をお伝えします。
当院では病期ごとに分けて、少しでも早く改善する施術を行っているのでお気軽に御相談ください。
KADONO治療院 Athaid LABO 門野 隆顕
岐阜県瑞穂市野田新田4138-20エイム瑞穂ビル2B